北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

スナハマガマホタケ
Typhula maritima

シロソウメンタケ科 ガマホタケ属
分布
北海道
全高 約10〜20mm(砂地から出ている部分)
環境省レッドリスト
北海道RDB
備考 北海道固有種
撮影日
2009/10/13
撮影または採集地 石狩市

<特徴・生態>
海浜性のキノコで、今のところ石狩浜(河口付近)、無煙浜、古潭、余市でしか見られない珍種。
形は細長い涙滴状で半透明(やや白色〜褐色がかっている)
砂地から直接出ており、砂の下にも根のように伸びている。

ガマホタケの仲間は単生の小さなホウキタケ型の子実体をつくる担子菌で、融雪後に地表や植物遺体に菌核を形成する。
この菌核は塩分耐性が非常に強く、水にも浮く特性があることから、菌核が波に漂い浜辺に打ち上げられ、発芽している可能性があるらしい。
その説が正しければ、他の地域にも海流により分散している可能性がある。


撮影日:2022/10/8
撮影場所:石狩市


ガマホタケ属の一種が発生する石狩浜(第一砂丘)
ハマニンニク、コウボウムギが優占種で、環境は厳しい。

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