北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

フサスギナ
Equisetum sylvaticum

トクサ科
分布
北海道
全高 30〜70cm
環境省レッドリスト 絶滅危惧II類(VU)
北海道RDB 絶滅危急種 (Vu)
備考
撮影日
2007/9/10
撮影または採集地 共和町

<特徴・生態>
低地〜山地の林の中や沼のまわりなどの、湿った日陰に生える夏緑性多年草。
日本では北海道のみに分布するが、生息地は限定される。
約1万年前のブルム氷河期の生残りといわれている。

根茎と胞子で繁殖し群生する。スギナやイヌスギナと似るが胞子嚢で区別ができる。
葉のように見える部分は枝で、茎の上半分に規則的にたくさんの枝を出し、枝分かれをよくする。
栄養茎(スギナ)だけのものと栄養茎と胞子茎(ツクシ)の両方兼ねたものもある。

生育条件が悪化しており、絶滅が危惧されている。
ササが勢力を広げ繁茂していることが原因のひとつ。


根茎からスギナ(栄養茎)がたくさん伸びている。
撮影日:2008/6/8
撮影場所:共和町



スギナと違い、細かく枝分れしている。
撮影日:2008/6/26
撮影場所:共和町


ツクシ(胞子茎):節部分から葉が伸びているのが確認できる。
撮影日:2008/6/8
撮影場所:共和町



胞子嚢穂
撮影日:2008/6/8
撮影場所:共和町



群生地

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