北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Ochotona hyperborea yesoensis 重歯(ウサギ)目 ナキウサギ科 |
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<特徴・生態> 主に高山帯(大雪山系、日高山脈、夕張山地、北見山地)に生息。(一部低地での生息地あり) ユーラシア東北部、サハリンに分布するキタナキウサギの北海道亜種。 冷涼な地域にあるガレ場(露岩帯)という特殊な環境に生息するため、分布は局地的。 体型はずんぐりしており、ウサギの仲間だが耳は丸くて短い。 ウサギの仲間には上顎の切歯の裏にもう一つの切歯があるのが特徴で、ナキウサギにもそれがある。(ネズミにはない) 体毛は夏毛は赤褐色で、冬毛は灰褐色〜暗褐色となる。 基本的には単独で生活する。 早朝と夕方で活動が活発になるが、風が強い日や雨の日は巣穴からほとんど出てこない。 主に雄はキチッ、キチッ・・・と連続で鳴き、雌はピィーーと単音で鳴く。 植物食性で、草木の葉や茎、果実を食べる。 冬眠はせず、秋になると巣穴に枯れ草などの食料を大量に貯蔵する。 運が良ければ一日で何回も現われることもあるが、条件のいい日でも姿を現さない日もある。 気まぐれな本種に翻弄されるカメラマンは多い。 撮影日:2021/7/23 撮影場所:鹿追町 撮影日:2021/7/23 撮影場所:鹿追町 撮影日:2011/10/12 撮影場所:鹿追町 短い尾らしきものが見える。 撮影日:2011/10/12 撮影場所:鹿追町 |
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糞 糞には2種類あり、直径3〜4mmの丸い通常の糞と細長く軟らかい便をする。 写真は通常の糞。 糞は決まった場所で排泄し、溜め糞となる。 |
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生息地 |