北海道生物図鑑「オジロワシ」

北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

オジロワシ
Haliaeetus albicilla
タカ科

分布				北海道・本州
体長				70～98cm
環境省レッドリスト				絶滅危惧II類(VU)
北海道ＲＤＢ				絶滅危惧種 (En)
備考				国指定天然記念物　国内希少野生動植物種（種の保存法）
撮影日				２０１２/３/７
撮影または採集地				厚真町

＜特徴・生態＞
北海道（道東・道北）では留鳥として分布。
本州以南は冬鳥として渡来する。
海岸や河口、海岸沿いの湖沼に生息し、周囲の見渡せる高い樹木がある環境を好む。

雌は雄よりやや大型。
成鳥の体色は全体的に褐色だが、頭部は淡黄色を帯びる。
尾羽はくさび型で、白いのが特徴。
嘴や後肢、虹彩は淡黄色。

幼鳥は全体的に褐色～黒褐色で、白色斑紋がまばらに入る。
虹彩は褐色で、嘴の色彩が黒い。
成長に伴い体色は薄くなり、白色斑紋も消失し、虹彩や嘴の色彩は黄色を帯び、尾羽の白色が明瞭になる。

魚類や鳥類などを捕食する。
腐肉も食べ、河口付近では力尽きた「ホッチャレ（産卵のために遡上しボロボロになった鮭）」を狙って、河原に下りてくる姿をよく見かける。