北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Pica pica カラス科 |
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<特徴・生態> 留鳥。 元々日本には分布しておらず、豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592年〜)により持ち帰ったものが野生化した外来種である説がある。 九州の佐賀平野を中心とした一帯(熊本県、長崎県、福岡県)に限られていたが、日本各地で稀に記録がある。 北海道には1993年から室蘭市で繁殖が確認され、その後苫小牧市一帯で定着し、個体数も増加。 最近の研究では、苫小牧の個体群はロシア極東が起源で、韓国・九州個体群とはDNA型が異なることが分かった。ただし、移入の経緯は不明。 海岸近くの平坦な農耕地、干拓地、樹木の多い市街地に生息。 頭から背、胸、下腹が黒色で、腹と肩は白色。尾や翼は紫色の金属光沢を帯びた黒色。 飛ぶと、翼の先の白い模様が目立ち美しい。 尾が長いのが特徴。 雑食性で、穀類や昆虫、木の実などを食べる。 カシャカシャやクシュクシュなど早口でしわがれた大きな声で鳴く。 鳴き声が「勝ち勝ち」と聞こえることから、縁起が良いということで、別名「カチガラス(勝ちガラス)」ともいわれている。 天然記念物にしている地域もある。 住宅地にも普通に現われる。 撮影日:2010/4/3 撮影場所:苫小牧市 住宅地付近に生息しているので、ある程度は人馴れしているが、カメラを持って近づくと警戒して逃げてしまうことが多い。 撮影日:2010/4/3 撮影場所:苫小牧市 撮影日:2010/4/3 撮影場所:苫小牧市 人の気配に気付くと「カシャカシャ」と大きな声で鳴いて警戒する。 撮影日:2010/4/27 撮影場所:苫小牧市 群れは作らず、主につがいまたは少数単位で暮らす。 公園の芝生や丈の短い草原(荒地)を餌場としているようだ。 撮影日:2010/4/27 撮影場所:苫小牧市 飛翔すると翼の先端部の白色が美しく広がる。 黒と白のコントラストが印象的。 撮影日:2010/4/27 撮影場所:苫小牧市 撮影日:2010/4/27 撮影場所:苫小牧市 日向ぼっこ 撮影日:2010/4/27 撮影場所:苫小牧市 雨で濡れた羽毛から雫を払い落とす。 撮影日:2010/5/21 撮影場所:苫小牧市 縄張り内(巣の近く)に侵入したつがいを追い払う(一番左の個体) 子育ての時期は神経質になるが、カラスのように人は襲わない。 撮影日:2010/5/21 撮影場所:苫小牧市 縄張り内に侵入した別個体を威嚇する。 撮影日:2010/5/21 撮影場所:苫小牧市 巣 巣はカラスのような皿形とは違い、皿形をした産座をドーム状に覆っており、出入り口はドームの斜め上に開いているらしい。 撮影日:2010/4/27 撮影場所:苫小牧市 他の鳥をよく追い払うカラスが、何故かカササギは対象外のようで、仲良く向かい合って止まっている。 同じカラス科だからだろうか? 撮影日:2010/4/3 撮影場所:苫小牧市 |