北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Plestiodon finitimus スキンク科(トカゲ科) |
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<特徴・生態> 旧名ニホントカゲ。 日当たりの良い草地や石垣、山地の岩場などに生息。 同じくよく見かけるトカゲの「ニホンカナヘビ」は比較的日当たりの良い草地に多く、本種は岩場(ガレ場)を好む傾向にある。 体色は光沢のある褐色で、頭部から尾にかけて暗褐色の帯がある。 ずんどう体型で鱗が細かくて滑らか。 幼体では尾が鮮明な青色となっており、体色は黒地に金色の縦条があるが成長とともに消えていき成体では薄い褐色になる。 オスは繁殖期にのどや腹部がオレンジ色になる。 敵に襲われると尾を自切して逃げる。 ニホンカナヘビはヘビように舌の先が2本に分かれるが、本種は分かれない。 ニホンカナヘビは腹部を浮かせて歩くが、本種は足が短く、腹部を地面につけて歩く。 かつてニホントカゲは日本列島に広く分布するとされていたが、東日本と西日本の遺伝的系統に分化していると解明されたため、西日本分布個体をニホントカゲ、東日本分布個体をヒガシニホントカゲPlestiodon finitimus として命名されることになった。 幼体 つぶらな瞳がかわいい 撮影日:2011/7/28 撮影場所:札幌市 伐採木を積んだ土場は本種にとって格好の餌場でもあり、日光浴の場所でもある。 撮影日:2010/8/2 撮影場所:上川町 撮影日:2005/8/16 撮影場所:札幌市 裏面も滑らか。
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