北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

コモチカナヘビ Lacerta vivipara カナヘビ科

分布 北海道北部（サロベツ原野周辺から稚内、猿仏原野周辺） 体長 140〜180mm 環境省レッドリスト 絶滅危惧II類(VU) 北海道ＲＤＢ 絶滅危惧種 (Vu) 備考 撮影日 ２００７/８/１７ 撮影または採集地 幌延町 ＜特徴・生態＞ 平地に生息。 湿原近くの草原や低木林など湿った環境を好み、土中や木の根本などに巣穴を持っている。 １９６１年にサロベツ原野で発見された。 北海道北部の一部のみに分布し、氷河期の生き残りといわれている。 しかし、ニホンカナヘビのように日本固有種ではなく、ヨーロッパやシベリアなど広く分布し、全世界の爬虫類のうち最も分布域が広い。 体色は灰褐色〜淡黄褐色で、暗褐色の斑紋を持つ。 ニホンカナヘビに似るが体色に赤みはなく、体型はややずんぐりとしている。 主に昆虫やクモなどを食べる。 卵胎生で７〜８月に５〜８個体の子供を産む。 北方系のカナヘビなので暑さには弱い。 サロベツ原野では、個体数が多いらしく、天気の良い日に木道（遊歩道）で日光浴をしている姿をよく見かけることができる。