北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

ツチガエル
Rana (Rugosa) rugosa
アカガエル科
分布
北海道・本州・四国・九州
体長 ♂37〜46mm ♀44〜53mm
環境省レッドリスト
北海道RDB
備考 国内移入種
撮影日
2006/4/29
撮影または採集地 札幌市

<特徴・生態>
平地〜丘陵地に生息。
体色は褐色〜灰褐色。腹面は灰色。
背面には小隆条(イボ)と細顆粒が散在し、イボガエルとも呼ばれている。
捕まえると悪臭を放つ。
エゾアカガエルと比べると後足が長く、発達している。

北海道のものは移入の疑いがある。
北海道での生息地はやや局地的で共通点として人口の池とその周辺に多いため、養殖用のコイの種苗に混じって幼生が持ち込まれた可能性が高いらしい。


背面は灰褐色でザラザラしている。

腹面
(冬眠中なので黒化している。)


幼生(オタマジャクシ)で越冬し、翌年に変態する。
約7cmほどになり、アマガエルやエゾアカガエルの幼生と比較してかなり大型となる。


写真では分かりづらいが、左胸側面に呼吸のための「出水孔」がある。


手足も生え、ツチガエル特有のイボイボも現れ始めたオタマジャクシ。
オタマジャクシの後足は、徐々に伸びながら生えてくるが、前足(手)は、胸の側面から急に飛び出てくる。実は、前足(手)は先に皮膚の下で形成され、時期が来ると、左手は左胸にある出水孔から飛び出し、右手は孔がないので、皮膚を突き破って出てくる。


陸上へ上がりだすと急速に尾がなくなっていく。
大型のオタマジャクシに対して、幼体の大きさは普通。


産卵中(下が雌、上が雄)
撮影日:2006/7/5
撮影場所:札幌市

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