北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Rana (Rana) pirica アカガエル科 |
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<特徴・生態> 平地〜山地の水辺に生息。 水辺付近から離れて行動することはほとんどない。 普通種。 体色は暗褐色〜暗灰褐色、暗赤褐色など個体変異が多く、体色や模様、皮膚の質感に違いがある。 雄は繁殖期に「キャラララ〜」と鳥の雛の鳴き声のような高い声で鳴く。 繁殖期は雪解けが進んで水辺が現れた頃の4〜5月で、止水域に産卵する。 種小名のpiricaはアイヌ語のピリカ(かわいらしい、美しい)から。 撮影日:2006/9/3 撮影場所:恵庭市 <越冬> 水中で越冬中だった個体 体色は黒化している。 水中越冬のカエルは皮膚は弛ませ表面積を増やし水中の酸素を効率的に取り入れるらしいが、この個体は皮膚がしっかりと張っていた。 撮影日:2011/2/25 撮影場所:鷹栖町 動きは鈍いが、掴めば抵抗するし、油断すると大きく飛び跳ねて逃げようとする。 半冬眠状態。 この個体は雌で、婚姻色が現れている。 上の個体が越冬していた環境。 湧き水が緩やかに出ており、厳冬期でも凍結せず水温は安定している。 湧き水が出ている辺りは、やや広がった水溜りになり、半止水状態。 底は泥と落葉が堆積しており、その中で越冬していた。 <繁殖期> 包接していたペア(上が雌、下が雄) 撮影日:2011/4/15 撮影場所:苫小牧市 繁殖期の雄は、痩せ型になり腕が太く見える。 撮影日:2011/4/15 撮影場所:苫小牧市 繁殖期の雄前脚の親指には婚姻瘤がある。 卵塊 てんこ盛りで、上部は水面から出てしまっている。 撮影日:2011/4/15 撮影場所:苫小牧市 幼体(オタマジャクシ) 捕食者(エゾサンショウウオの幼体)からの防御手段として頭部が肥大化したものもある。 幼体 |