北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

コガタカワシンジュガイ
Margaritifera kurilensis
二枚貝綱 イシガイ目 カワシンジュガイ科
分布
北海道・本州
殻長 10cm以下
環境省レッドリスト 絶滅危惧T類(CR+EN)
北海道RDB
備考 特定第二種国内希少野生動植物種(2022年1月24日から施行)
撮影日
2006/5/6
撮影または採集地 札幌市

<特徴・生態>
湿地を流れる川や川の上流で砂のある清流に生息。
北海道では主に道北・道東・道央に分布している。本州の分布は数か所のみ。
殻は厚い。成長は遅く、寿命は約60年。
幼生(グロキジウム幼生)は、イワナ属の鰓や鰭に寄生する。

写真上の個体は、殻長約7cm

※ 写真の生息地の沢にはイワナ属であるオショロコマが生息しているらしいが確認したことがなく、生息が極めて怪しい。推測だがサケ属であるヤマメを宿主にしているのかもしれない。


本種とカワシンジュガイMargaritifera laevis の区別は外形では難しいが、貝殻内の前閉殻筋痕の形に違いがあり、区別の目安となる。
カワシンジュガイは緩やかに弧を描いた丸い耳形状で、コガタカワシンジュガイは大きく折れ曲がり尖った耳形状となる。



撮影日:2007/11/5
捕獲場所:札幌市

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