北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
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<特徴・生態> 平地〜山地に生息する北方系のカタツムリ。 木の幹など高い場所でよく見られる樹上性のサッポロマイマイに対して、ヒメマイマイは比較的地面付近に多い。 殻質は薄い。 色帯の有無(色帯のあるタイプは2本が多い)や、地域によって殻の大きさや螺塔(殻高)の高さなど著しい形状の変異がある。 地域変異が著しい。 <自己採集地一覧> 注:以下に産地別に採集した個体と特徴を記しているが、地域変異が激しいため採集地から少しでも離れると写真とは異なる型になる可能性がある。 あくまでも一部の狭い地域で確認した傾向。 |
<産地@(稚内市)> 採集地での色帯有無の割合はほぼ同じ。
<産地A(中頓別町)> やや小型傾向
<産地B(鷹栖町)> 一般的なタイプ。採集地での色帯有無の割合は2:1
<産地C(鷹栖町)> 殻高は低く、扁平型。殻径が30mmを超える大型個体もいる。 色帯の有無は両方いるが、帯無型が多い。
<産地D(奈井江町)> 一般的なタイプ。採集地では9割以上が色帯なし
<産地E(美唄市)> 有毛で、螺塔(殻高)は高い。色帯有無以外に色帯なしの褐色型がいる。 産地Dとは6kmしか離れていない。
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有毛型の無帯型(毛のように見えるのは鱗状の小片) 撮影日:2013/10/4 撮影場所:美唄市 有毛型の無帯褐色型 |
<産地F石狩川河口域> 色帯有無があり、螺塔(殻高)の高さはばらつきがある。 軟体の斑紋が顕著な個体が多い。 殻と軟体が赤みを帯び、有毛の個体もいる。 <産地G札幌市> 一般的なタイプが多いが、螺塔がほとんど無く、殻頂が扁平な個体も少ないがいる。
<産地Hニセコ> やや大型で、巻きは普通。
<産地I(島牧村)> 大型。殻頂は平らで、周縁に著しい稜角をめぐらし角張る。 巻きは荒く、歪な傾向にある。色帯有無の2タイプがいるが、無帯型が多い。 産地は局地的で、5〜6q離れた山を越えると一般的な巻きへと変わる。 別名:カドバリヒメマイマイ
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撮影日:2013/9/5 撮影場所:島牧村 |
<産地J(様似町)> 殻頂は平らで、周縁に著しい稜角をめぐらし角張る。角張型の産地は極めて局地的。 巻きは整っており、色帯有無の2タイプがいる。 別名:カドバリヒメマイマイ
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撮影日:2013/9/19 撮影場所:様似町 撮影日:2013/9/19 撮影場所:様似町 |