北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

イソコモリグモ
Lycosa ishikariana

コモリグモ科
分布
北海道・本州
体長 ♂17mm ♀23mm
環境省レッドリスト 絶滅危惧II類(VU)
北海道RDB
備考 日本固有種
撮影日
2007/6/10
撮影または採集地 島牧村

<特徴・生態>
砂浜に生息。
青森県から鳥取県までの日本海沿岸に広く分布するが、太平洋沿岸は青森県と茨城県のみでかなり分布が限られる。(北海道は日本海沿岸、太平洋沿岸ともに分布する)
名前の通り「磯で子育てをするクモ」

体色は淡黄褐色〜灰褐色で、背面には黒色斑紋があり形状は個体変異がある。
全身細かい毛で覆われる。

砂浜に深さ10〜20cmほどの穴を掘りその中に潜み、夜間に穴から出て近くを通る昆虫などを捕食する。
穴の側壁の砂は糸で綴られており、砂が崩れて穴を塞がないような構造になっている。


威嚇
撮影日:2009/6/12
撮影場所:石狩市



巣穴で稚グモを保護する親グモ
子育て〜巣立ちの時期らしく、流木下ではひとり立ちした稚グモを多く確認できた。
撮影日:2012/6/4
撮影場所:島牧村


雌は大きく迫力があり、タランチュラ似だが毒グモではない。
撮影日:2007/6/10
撮影場所:島牧村


撮影日:2009/6/12
撮影場所:石狩市

15mm程の小さな個体。雄なのか未成熟の雌なのかは不明。
撮影日:2010/5/3
撮影場所:島牧村


巣穴
砂浜に直径1cmほどの怪しい穴を見つけたら、イソコモリグモの巣穴の可能性が高い。

巣の中に潜む
撮影日:2012/6/25
撮影場所:初山別村

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