北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

イイジマルリボシヤンマ
Aeshna subarctica
ヤンマ科
分布
北海道
体長 66〜75mm
環境省レッドリスト 準絶滅危惧(NT)
北海道RDB 希少種 (R )
備考
撮影日
2011/8/13
撮影または採集地 上川町

<特徴・生態>
平地〜高山の高層湿原に生息。
道央、道北、道東地方に局地的に分布し、個体数は少ない。
体色は、黒地に青色〜黄緑色の斑紋がある。
オオルリボシヤンマやルリボシヤンマに色彩・模様が似るが、本種の方が小型で胸部側面の斑紋の違いで区別できる。


写真上の個体は雄。
撮影場所の湿原では、ルリボシヤンマとオオルリボシヤンマの個体数が多く、本種はやや少なめであったが、小型なので飛んでいても違いは分かった。
(マダラヤンマより少し大きいくらい)
広範囲の縄張りを徘徊し、雌を探しながら、他の侵入者を排除していた。


♂側面


羽化


尾毛は太くて長い。


<イイジマルリボシヤンマの胸部側面>
中央斑紋の上部が狭まり、気門の上下に斑紋がある。


<オオルリボシヤンマの胸部側面>
中央斑紋の上部が脹らみ、気門の上下に斑紋がない。

<ルリボシヤンマの胸部側面>
中央斑紋の上部が流れるように後方へ狭まる。
気門脇に小さな斑紋がある個体もいる。

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