北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。


トンボ科
よく見かけるお馴染みのトンボが多く、アカトンボ類もこの仲間。
複眼は上面で接し、産卵管が発達していないので、卵は水面に産み落とす。
幼虫(ヤゴ)の多くは止水性。
不均翅亜目(トンボ亜目)に属する。


キトンボ
Sympetrum croceolum
トンボ科
体長:約40mm 撮影日:08/9/2
撮影場所:千歳市
分布:北海道・本州・四国・九州
平地や低山地の付近に樹木がある池、沼に生息。
翅の基部付近と前縁部が橙色をした美しいトンボ。

雄はマユタテアカネのように縄張りを持ち、付近をホバリングしながら警戒している。

北海道では産地が局地的で個体数も多くないが、体色に特徴があるため、離れていても識別しやすい。


側面


頭部正面


ナツアカネ
Sympetrum darwinianum
トンボ科
体長:35〜40mm 撮影日:06/9/10
撮影場所:由仁町
分布:北海道・本州・四国・九州
平地に生息。
北海道全域に分布するが個体数は少なく、北海道RDBでは希少種に選定されている。

普通種であるアキアカネよりやや小型で、アキアカネのように移動せず夏から秋まで低地で生息する。
成熟した雄は、体全体が真っ赤になり美しい。


写真の個体は雄だが、まだ赤くなる。


アキアカネに似るが、ナツアカネは胸部側面にある黒色条線の先端が直角に断ち切れた形になっていることで区別する。


成熟した雄は顔まで真っ赤になる。


コノシメトンボ
Sympetrum baccha matutinum
トンボ科
体長:34〜41mm 撮影日:08/9/10
撮影場所:札幌市
分布:北海道・本州・四国・九州
平地〜低山地の池、沼、湿地に生息。
普通種のノシメトンボと同じく翅の先端に褐色の斑があるが、雄は成熟するとナツアカネのように全身真っ赤になる。
また胸部側面にある黒色条線の違いでノシメトンボと区別できる。

札幌市では局地的に見られ、個体数は多くはない。

♂側面


♀側面

♂頭部正面

♀頭部正面

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