北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Boyeria maclachlani ヤンマ科 |
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<特徴・生態> 丘陵地の樹林に囲まれた砂礫底の河川に生息。 北海道では道央と道南の一部に局地的に分布する。 大型のヤンマで、体色は黒褐色の地色に縞模様のような黄色斑紋がある。 腹部第3節が細くくびれているのが特徴で、和名の由来となっている。 雄の複眼は青緑色、雌はオリーブ色となり、雄は成熟すると翅の先端に褐色斑紋が現われる。 成虫は7月中旬〜8月に発生。 黄昏飛翔性で、主に早朝と夕方に河川上を飛ぶ。 幼虫で2回越冬し、3年目に羽化する。 写真上は終齢ではないが大きく成長した2年目の幼虫で、ガサ入れで採集した。 撮影場所ではコオニヤンマ、ホンサナエ、エゾコヤマトンボの幼虫が多く確認できたが、これらのヤゴが岸近くの水流が緩やかで落ち葉が溜まった環境を好むに対して、本種は河川の中央付近で流れが強い砂礫底に多かった。 |
2年目の幼虫 危険を感じると、体を反らせて硬直状態になる。 撮影日:2010/8/23 撮影場所:札幌市 |
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若齢幼虫(1年目) 撮影日:2010/8/16 撮影場所:札幌市 |
若齢でも反る。 |