北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Leucorrhinia dubia orientalis トンボ科 |
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<特徴・生態> 平地〜山地の高層湿原に生息し、産地は局地的。 体色は全体的に黒色で、雄は成熟すると黄色紋が暗赤色に変わる。 額が白色であり、和名の由来となっている。 幼虫(ヤゴ)は、腹部下面に縦に連続的な褐色斑があるのが特徴。 なかなか見ることができないトンボだが、高層湿原では個体数が多く、長い期間(7〜9月)見ることができる。 ペア(連結)になるまで、範囲は広くないが縄張りを持っているようで、必死に侵入者を追い払っている行動が見られた。 ♂上面 ♂側面 ♀上面 ♀側面 名前の通り顔面は白い。 |
<カオジロトンボの羽化> (注:一部違う個体が含まれる) 撮影日:2009/6/30 撮影場所:上川町 |
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@:羽化のために水辺の草木に上る。 |
A:背中が割れ、新成虫が現れる。 |
B:頭部から押し出されるように出てくる。 |
C:羽化開始からここまで10分ほど。 |
D:ここから体勢を変えるため、しばらくこの状態を維持。(体が少し硬くなり脚が動かせる状態になるまで) この宙吊り状態が一番危険で、風などが吹くと落ちてしまう個体も多い。 |
E:脚で脱皮殻を掴み、完全に体が抜け出る。 |
F:翅が伸びてくる。 |
G:白い翅が美しい。 |
H:新成虫は飛び立ち、残った脱皮殻。 |