北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Tettigonia sp. キリギリス科 |
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<特徴・生態> 低地〜山地に生息。 北海道では南西部〜南部にかけて分布する。 体色は全体的に緑色で、キリギリスに似るが翅の褐色斑紋はほとんどない。 少ないが黒化型も存在する。 前脚には鋭い棘状突起を持つ。 幼虫は草食性だが、成長するに従い肉食傾向が強くなっていき、他の虫などを捕食する。 成虫は7月中旬〜8月に現われ、雄はジーーーーと連続音で鳴き、気温の高い日なら夜間も鳴く。 灯火にもやって来ることもあり、光に飛来した昆虫を捕らえて食べることもある。 北海道(道南)に分布するヤブキリは「北海道・東北地方の草原性個体群」とされ、草原などの低い位置に生息する傾向にあるが、札幌の個体は樹上傾向が強く、生活環境の違いがある。 また分布が不自然に局地的であり、「札幌の個体群」は本州からの移入もしくは別の個体群である可能性も考えられる。 写真の個体は、公園の緑地で見つけたものを撮影。 ほとんどが手の届かない(目視すらできない)木の高い場所で鳴いていたが、なんとか丈の短い草地で鳴いている個体を見つけることができた。 ここでは個体数が多く、あちこちで鳴いていた。 見た目の印象は、シンプルなキリギリスといったところ。 本来、触角は長いが、この個体は途中で切れてしまっている。 前肢を舐めて、掃除中(?) キリギリスと比べ、前脚の棘は鋭くて長い。 捕らえた獲物を逃さないようにする役割をする思われる。 |
背面は褐色部分が多い。 |
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頭部正面 |
草地で鳴いていた個体。 |