北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

エゾヒラタクチキウマ
Alpinanoplophilus yezoensis

カマドウマ科
分布
北海道
体長 ♂12〜14.6mm ♀15〜17mm
環境省レッドリスト
北海道RDB
備考 北海道固有種
撮影日
2017/11/15
撮影または採集地 芦別市

<特徴・生態>
山地の森林に生息。
札幌低地帯以東に分布している。

体色は黒褐色。
脚は黄褐色。
翅はなく、触角は長い。
ドウナンヒラタクチキウマと似た斑紋を持ち、腹部背面前半には菱型の大きな白色斑紋がある。
雄の前胸背板は強く広く窪む。尾肢は黒褐色で長く、先端は徐々に細くなり、上に強く反る。

写真の個体は、初冬、小さな沢脇の伏流水が染み出てくる場所から掘り出した。
温度が安定しているため、越冬場所として利用していると思われる。
溺れても不思議ではないくらいの水量が多い場所を好むようだ。
これは、どの種のヒラタクチキウマに共通する。


♀成虫


♀成虫側面


産卵器は黒褐色〜赤褐色。
下片の鋸歯の数は通常4または5

inserted by FC2 system