北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Myrmecophilus sapporensis アリツカコオロギ科 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<特徴・生態> 好蟻性昆虫で、北海道にはアリツカコオロギ・クマアリツカコオロギ・クサアリツカコオロギの3種が分布している。 本種はトビイロケアリ、ハヤシケアリ、キイロケアリなどの巣に寄生。 体色は黄褐色。 体型は卵形で肥厚する。 無翅で発音器はない。尾毛は太く、感覚毛が発達している。 後腿節がとても太く、よく跳ね、敏捷に移動する。 アリツカコオロギの仲間は非常に小型であるが、本種はその中でも更に小型。 アリの食べ残しを食べたり、アリの栄養交換時に分け入って舐めとる。 アリの体を舐め、アリの匂いを体に付けて、アリに成りすますことで、アリからの攻撃を避けていると言われている。 写真の個体は、河口付近に落ちていた朽木中のトビイロケアリの巣内で見つけた。 雌雄を含め5個体ほど確認できた。 巣の中にいる個体を撮影したかったが、敏捷ですぐに巣の奥へ隠れてしまうので、捕獲して撮影した。 写真上の個体は雄。 ♀ 産卵もアリの巣内で行われる。 ♀側面 複眼はかなり小さい。 |
♂ |
♀ |