北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

ムイネチビゴミムシ
Epaphiopsis (Epaphiama) brevis rectilobata
オサムシ科
分布
北海道
体長 4mm
環境省レッドリスト
北海道RDB 希少種(R)
備考 北海道固有種
撮影日
2015/11/19
撮影または採集地 札幌市

<特徴・生態>
山地の地下浅層に生息し、分布は局地的。
ニセコチビゴミムシEpaphiopsis (Epaphiama) brevis brevis の亜種。

体色は赤褐色で、肢と触角は黄褐色。
複眼は小さいが完全に退化していない。

基亜種であるニセコチビゴミムシは腐葉土層に生息するらしいが、本種は岩盤を掘り崩した地下浅層で複数見つけた。
深さは40〜50cmで、伏流水が僅かに染み出ている高湿度環境だった。
腐葉土層でも得られるのかは不明。
本種の分布域は、至る所で岩盤が露出しているが、生息環境に適した場所は少ない。しかも岩盤は堅く、掘り崩せる場所が限られるため、地理的・体力的に探し出すのが難しい種と感じた。


メクラチビゴミムシに似ているが、複眼は健在。
撮影日:2014/10/21
撮影場所:札幌市


撮影日:2014/10/21
撮影場所:札幌市


側面
撮影日:2014/10/21
撮影場所:札幌市






<ニセコチビゴミムシとムイネチビゴミムシの比較>
個体差や採集した時期の違いがあると思われるが、採集した個体から判断すると、ムイネチビゴミムシの方がやや大型で体色も若干暗かった。

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