北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。


ヒメドロムシ科
幼虫・成虫ともに河川の流水域に生息する小型の甲虫。
泳ぐ事はできず、発達した鋭い爪で水中の石や流木上を歩行する。
呼吸は水中の酸素を直接取り込むといわれており、呼吸のために水上に出てくる事はない。
飛翔する事ができ、灯火に集まる種類もいる。

ミゾツヤドロムシ
Zaitzevia rivalis
体長:2.1〜2.3mm 撮影日:2011/6/7
撮影場所:黒松内町
分布:北海道(?)・本州・九州
河川の上流域に生息。
体色は黒色で、上翅の縁に黄色の縁取りがある。
脚も一部黄色を帯びる。

※ 特徴から本種と同定したが、資料では北海道は分布域に含まれていないため、間違っている可能性もあります。


アワツヤドロムシに似るが、本種の上翅点刻は基部付近から大きく明瞭に並ぶことで、区別できる。

ヒメドロムシの中では大きい方だが、網に入った砂やゴミから探し出すのは苦労する。

側面

生息環境(黒松内町)
浅くて小石が多い清流(上流域)



ホソヒメツヤドロムシ
Zaitzeviaria gotoi
体長:1.2〜1.4mm 撮影日:2011/6/12
撮影場所:蘭越町
分布:北海道(?)・本州・四国・九州
河川の上〜中流域に生息。
体色は光沢のある黒色で、上翅の縁に黄色の縁取りがある。
脚は赤褐色。
体型はやや細め。
上翅には点刻列があり、浅い溝状となる。

※ 特徴から本種と同定したが、資料では北海道は分布域に含まれていないため、間違っている可能性もあります。


生息環境(蘭越町)
川幅は狭いが水量は多く、石が大きい沢



マルヒメツヤドロムシ
Zaitzeviaria ovata
体長:1.1〜1.5mm 撮影日:2011/7/11
撮影場所:共和町
分布:北海道(?)・本州・四国
河川の上〜中流域に生息。
体色は頭部〜前胸背部は黒色で、上翅は赤色。(上翅が黒みが強い個体もいる)
脚は赤い。
上翅の点刻列は大きく強い。
体型は丸みを帯びる。

※ 特徴から本種と同定したが、資料では北海道は分布域に含まれていないため、間違っている可能性もあります。


採集時は北海道にも分布するヒメツヤドロムシかと思ったが、ヒメツヤドロムシは体型が細く、上翅の縁が黒くなるのが特徴なため、除外した。

札幌市内にもヒメドロムシの仲間が生息していることに驚いた。

撮影日:2011/7/6
撮影場所:札幌市


撮影日:2011/7/6
撮影場所:札幌市

撮影日:2011/7/6
撮影場所:札幌市

裏面
撮影日:2011/7/6
撮影場所:札幌市


生息環境(札幌市)
川幅は狭く、周囲は護岸工事されている沢

生息環境(共和町)
川幅は広く水量も多い渓流

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