北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Dorcus montivagus クワガタムシ科 |
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<特徴・生態> 山地に生息。 北海道では主に道南のブナ帯に生息しているが、道内各所に生息地がある。 成虫は雌雄共に光沢のない黒色で、脚が長いのが特徴。 成虫は、ヤナギ、ハンノキ、ダケカンバなどの若い枝で樹液を吸う。 発生時期が遅く10月頃まで見られるが、8月の上旬〜中旬あたりが最も個体数が多い。 一度、採集に挑戦したことがあるが、ほとんどが普通の網では届かない高い位置で吸蜜しているので、見つけ出すには、経験とコツのいるクワガタと感じた。 柄の長い網でも枝が密生した場所では採集は困難で、もたもたしていると感づかれ下に落ちてしまうため、工夫した特赦な道具を使用した。 ヤナギにはアカアシクワガタやスジクワガタも吸蜜しているため紛らわしいが、ハンノキに付く個体は本種である可能性が高い。 風のない雨の日でも見つける事ができるが、風の日は枝が揺れ、見つけ出すのは困難。
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雌 撮影日:2007/8/29 撮影場所:島牧村 |
雌の前胸は後角が大きくえぐれているのが特徴 |
雄の正面 |
雄の側面 |
食痕(ハンノキ) |
食痕(ハンノキ) |