北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

マルガタゲンゴロウ
Graphoderus adamsii
ゲンゴロウ科
分布
北海道・本州・四国・九州
体長 13〜14mm
環境省レッドリスト 絶滅危惧II類(VU)
北海道RDB
備考
撮影日
2016/10/4
撮影または採集地 江別市

<特徴・生態>
平地の池沼・湿地に生息。
体色は黄褐色で、頭頂、後頭部は黒色。前胸背部の前縁と後縁には太い黒色帯状紋がある。
上翅も黄褐色で、黒色の小斑紋が密に散らばり細かい網の目状となるが個体差があり、側縁部を残してほぼ黒くなる個体もいる。
体型は横幅が広く膨らみ、丸みがある。
雄の前肢ふ節の基部3節は広がり、吸盤状となる。

水質の良い環境を好むと言われており、写真の個体も自然度が高い湿原の池塘で複数採集した。
この湿原には他にナミゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、オオシマゲンゴロウ、ゲンゴロウモドキなどのゲンゴロウ類が豊富に見られるが、数年後には開発されて消滅しているかもしれない。


左:♀(苫小牧産) 右:♂(苫小牧産)

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