北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Caecidium trechomorphum オサムシ科 |
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<特徴・生態> 北海道の夕張山系に分布し、土壌より下層の地下浅層と呼ばれる層や沢筋の岩の下に生息。 体色は色素を失って赤褐色(飴色)となる。 地下生活に適応しているため複眼や後翅は退化しており、前胸背部に1対の剛毛(感覚毛)がある。 同地域に生息するズンドウメクラチビゴミムシと外見上酷似しているが、本種の方は頭部が大型で短く、前胸背部と上翅の間隔が狭く、隙間がほとんどない。動きもズンドウメクラチビゴミムシより鈍い。 生息環境も、自然度が高く、冷涼な気候、高湿度といったメクラチビゴミムシと似た環境を好むが、本種の方が表層付近でよく見られる。 メクラチビゴミムシやエゾガロアムシ採集の際に、偶然少数見つかる程度だが、場所によっては本種が多く占める場所もあるらしい。 個人的に少数しか掘り出していない種類。 撮影日:2011/9/15 撮影場所:夕張市 この個体は羽化直後(テネラル)であるため、体色が薄い。 撮影日:2011/11/10 撮影場所:厚真町 撮影日:2011/11/10 撮影場所:厚真町 夕張産 |