北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

ルリマルクビゴミムシ
Nebria shibanaii
オサムシ科
分布
北海道
体長 10〜13mm
環境省レッドリスト
北海道RDB 希少種(R)
備考 北海道固有種
撮影日
2015/8/28
撮影または採集地 上川町

<特徴・生態>
亜高山帯〜高山帯に生息。
雪渓の周辺など冷涼で多湿な環境の石の下で見かける。
体色は黒色で、大雪山に分布する基亜種Nebria shibanaii shibanaii は上翅に藍色〜緑色の弱い光沢があり、日高山脈に分布する亜種Nebria shibanaii sakagutii は上翅の光沢が赤紫色となり、知床半島に分布する亜種Nebria shibanaii shiretokoana は全体的に黒色となる傾向にある。
体型は平たく、前胸背は心臓形で後方に強くくびれる。上翅の条線は明瞭。


♂石狩山地産


♀石狩山地産

♂夕張山地産


♀夕張山地産

♂樺戸山地産


♀樺戸山地産

♂天塩山地産

♀天塩山地産


Nebria shibanaii shibanaii (大雪山亜種)の側面
撮影日:2013/7/29
撮影場所:上川町



Nebria shibanaii shibanaii (大雪山亜種)の正面


後翅は退化しており、痕跡が残る程度。


ヒダカマルクビゴミムシと呼ばれる日高山脈亜種Nebria shibanaii sakagutii
基亜種同様、北海道RDBで希少種に選定されている。
冷涼で多湿な環境を好むが、ガロアムシやメクラチビゴミムシよりは日当たりがよく、やや乾燥した環境で多く見られた。
撮影日:2015/6/8
撮影場所:浦河町



上翅は強い赤紫色の光沢があり、基亜種よりも体長はやや大型となる。


日高山脈ではNebria shibanaii shibanaii (左)とNebria shibanaii sakagutii (右)の両亜種が混生するが、日高山脈亜種の方が圧倒的に個体数が多かった。(写真の個体はどちらも日高山脈産)



シレトコマルクビゴミムシと呼ばれる知床亜種Nebria shibanaii shiretokoana
基亜種同様、北海道RDBで希少種に選定されている。
全体的に黒色で、他亜種に見られる金属光沢がない。
沢の水際にある石の下で、たくさん見かけた。
撮影日:2018/6/9
撮影場所:斜里町





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