北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。

オオミズスマシ
Dineutus orientalis
ミズスマシ科
分布
北海道・本州・四国・九州・琉球
体長 7〜12mm
環境省レッドリスト 準絶滅危惧(NT)
北海道RDB
備考
撮影日
2010/6/30
撮影または採集地 苫小牧市

<特徴・生態>
平地〜山地の湖沼などの止水域に生息。
体色は光沢のある黒色で、前胸背部と上翅の側縁には黄色の縁取りがある。
上翅側縁後方に棘状突起があり、先端は鋭く突出する。
前脚は長く、触角は短い。

ミヤマミズスマシよりも大型なので、区別は容易。

成虫、幼虫共に小動物を捕食する。

撮影場所の湿地では、オオミズスマシが多数確認できたが、普通に見られるミヤマミズスマシは全く確認できなかった。
オオミズスマシが多いと小型のミヤマミズスマシは駆逐されてしまうのだろうか?


水面を滑るように泳ぐ
撮影日:2010/6/30
撮影場所:苫小牧市


採集した個体(上が♀、下が♂)
雌の方がやや大型
撮影日:2010/6/30
撮影場所:苫小牧市


♂腹面

♀腹面
雄の前脚「ふ節」は、短毛が密生しておりブラシ状となっている。
ゲンゴロウ同様、交尾の際、雌の背に捕まりやすくする役割があると思われる。
中脚、後脚は極端に短く、ヘラ状になっており、この脚を使うことで水面を敏捷に泳ぐことができる。

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