北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Eophileurus chinensis コガネムシ科 |
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<特徴・生態> 平地〜山地に生息。 体色は全身黒色で、弱い光沢がある。 雌雄共に、頭部には小さな角と前胸背部に窪みがあるが、雌の方が角は短く、窪みは幅が狭く縦長となる。 頭部〜前胸背部には点刻が散在し、上翅には深くて大きな点刻列がある。 成虫は昆虫やその死骸などを食べ、灯火に飛来することもある。 幼虫は朽木や腐葉土を食べる。 写真上の個体は雌で、低山地林縁に置かれた古い広葉樹の土場で見つけた。 一見、普通のコガネムシ類とそれほど変わらない風貌だが、かろうじて存在する短角と棘のあるしっかりとした脚がカブトムシらしさを感じさせる。 個人的には小型のダイコクコガネ♂に似ている。 樹液に集まるカブトムシと異なり本種は肉食というのは、小型とは言え侮れない。 雌の上面 雌の側面
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側面♂ |
側面♀ |
♂ 小さな角がある。 前胸背部の窪みは広く深い。 |
♀ 雌にも短い突起状の角がある。 前胸背部の窪みは狭く浅い。 |