北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Chrysolina watanabei ハムシ科 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<特徴・生態> 山地に生息。 体色は主に光沢のある銅色であるが、青藍色の産地も存在する。 幼虫、成虫の食草はエゾゴマナ、ミヤマアキノキリンソウ。 アイヌヨモギハムシやオオヨモギハムシと食草が重なり、棲み分けしているかと思ったが、しっかりと混生していたので、紛らわしかった。 外見はアイヌヨモギハムシに酷似しているが、本種の前胸背部の点刻はアイヌヨモギハムシに比べて疎らな傾向にあるので、雄の交尾器を確認しなくてもなんとなくだが区別できる。 雌は腹部末端を確認すれば区別は容易。
|
♂ |
♂ |
交尾器側面 |
交尾器上面 |
雌の腹部末端には鉤状のフックがなく、やや中央部が張り出す程度。 |
|
交尾中 |
|
幼虫 |
前蛹(土中で蛹化する) |
蛹(蛹期間は約10日) |
エゾゴマナの葉上にて。 |
<ワタナベハムシ♂とアイヌヨモギハムシ♂の外見上の違い> |
|
左:ワタナベハムシ♂ 右:アイヌヨモギハムシ♂ 本種の方がやや小型で、前胸背部の点刻が疎ら。 裏面はアイヌヨモギハムシが弱い銅色光沢があるのに対して、本種は弱い青色光沢がある。 ※ あくまでも目安としての区別で確実に区別するには交尾器を確認する必要がある。 (こういう傾向にあるくらいに留めておいた方が良い) ※ サンプル産地は札幌市某所の限られた範囲であるため、他産地では異なる可能性がある。 |