北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Phymatapoderus latipennis オトシブミ科 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<特徴・生態> 山地に生息。 日本では北海道のみに分布する北方系のオトシブミ。 体色は光沢のある黒色で、触角と脚は透明感のある黄色。ただし後腿節背面は黒色。 上翅の左右と中央に大きなコブ(計4つ)があるのが特徴。 5月下旬〜7月にかけてイラクサ類やオヒョウの葉を横J字に切って巻き、揺りかご(揺籃)を作る。 危険を感じると葉から脚を離し、下へ落ちてしまう。 ※ オヒョウとイラクサ類を巻く個体が同種であるのかは不明。 写真上の個体はエゾイラクサで見つけた。 オヒョウの葉上で見つけた個体。 札幌近郊ではエゾイラクサで普通に見かけるが、オヒョウで確認したことがない。 撮影日:2010/6/12 撮影場所:島牧村 オヒョウの葉上で見かけた個体(写真上と同じ個体) 撮影日:2010/6/12 撮影場所:島牧村 |
オヒョウの葉で巻いた揺りかご(揺籃) 葉は、横J字に切って巻かれている。 |
エゾイラクサの葉を巻いて作られた揺籃 |
幼虫 体色はくすんだ黄緑色で、肢はなく、ウジムシ状。 背中には長い毛が生え、瘤がいくつか並んでいる。 |
蛹(側面) 色は鮮明な黄色で、長毛が生えている。 |
蛹(正面) |
新成虫 蛹期間は他のオトシブミ同様に短く、約5日 |