北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Etorofus nemurensis カミキリムシ科 |
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<特徴・生態> 海浜地帯に生息。 道北の日本海側と知床など道東に局地的に分布する。 頭部〜前胸背部は黒色。 上翅は淡暗黄色で、周縁が黒く縁取られ、肩部後方と中央側縁に黒色の小斑紋を持つものが多いが、全身黒い「黒化型」も存在する。 ハマナスやセリ科の花に集まるが、砂浜に打ち上げられた流木下の方が見つけやすい。 適度に漂着物(特に流木)が集まっている砂浜で、流木は地面に接する面積が広く、流木自体は砂に埋まっておらず、流木と地面との間に空隙が多い木に潜んでいる事が多い。 流木の下にカミキリムシがいるというのは違和感があるが、ある意味新鮮に感じた。 ひたすら流木を引っくり返して見つけたのは5個体。 コツを掴むまでに時間がかかったが、コツを掴めばヒョウタンゴミムシを探し出す要領で短時間で効率よく採集できると思われる。 (ただし、数日前に先行者がいた場合は期待できない) 本種の生息する環境 流木などの漂着物が多い場所を好む。 |
♂ |
♀ |
♀ |
♀黒化型 |
雄の裏面 全体的に黒色 |
雌の裏面 肢と腹部第1節が淡暗黄色 |