北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Maculinea arionides takamukui シジミチョウ科 ヒメシジミ亜科 |
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<特徴・生態> 山地に生息。 渓谷沿いの林縁や草地などの環境を好む。 北海道では道南から道央にかけて分布するが、産地は局限される。 翅表面は青紫色で、黒色斑紋がある。雌は全体的に青みが弱く、後翅表は褐色を帯びる。 翅表外縁に黒褐色の帯があり、雌は雄より幅広い。 裏面は青みをおびた灰白色。 ゴマシジミに似るが、黒色斑紋は本種の方が大きい。 幼虫の生活史は特殊で、4齢幼虫までの食草はカメバヒキオコシ、クロバナヒキオコシであるが、以降はシワクシケアリによって巣まで運ばれシワクシケアリの幼虫を食べて成長する。 絶滅危惧種のランクでは、本種よりゴマシジミの方が絶滅危惧種(VU)と上であるが、本種の方が産地が局地的で個体数も少ないので、探し出す難易度が高い。 写真上の個体は、高山地で偶然見つけたものを撮影したのだが、当時はゴマシジミと思っていた。 平地〜低山地に生息するゴマシジミが標高の高い場所にいることに疑問に感じ、(3年後に)調べてみたら本種であることが分かった。 |