北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Thymelicus lineola セセリチョウ科 |
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<特徴・生態> 平地〜山地の牧草地やイネ科が多い草原に生息。 1999年に道北の滝上町で初報告された移入種で、大陸からの飛来もしくは牧草の移入と共に侵入したと考えられている。 翅は橙褐色で、後翅は黒みを帯び暗い色となる。特徴的な斑紋はない。 コキマダラセセリと似ており、本種は一回り小型。 幼虫はイネ科の葉を食べるため、牧草の害虫とされている。 写真の個体は山地の林道脇にある草地にて発見した。 ムラサキツメクサ(アカツメクサ)の花に好んで訪花していた。 小型のセセリチョウではあるが、大型の在来セセリチョウを追い払ったりしていたので、性格は荒いなのかもしれない。 駆逐されず、うまく北海道の環境に適応できているように見えたが、冷涼な気候を好むようなので、分布範囲を広げられるかは分からない。 2013年、層雲峡(上川町)で確認したが、こちらは意図的かつ身勝手な理由で放蝶されたものらしい。 ムラサキツメクサ(アカツメクサ)に訪花。 実はこの花も移入種。 左:コキマダラセセリ♂ 右:カラフトセセリ♂ |
表面♂ |
裏面♂ |
表面♀ |
裏面♀ |