北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Parnassius eversmanni daisetsuzanus アゲハチョウ科 |
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<特徴・生態> 大雪山系の高山帯に生息する高山蝶。 原始的なアゲハチョウの仲間で、氷河期に大陸から渡ってきたといわれ、「ウスバシロチョウ(北海道・本州・四国)」「ヒメウスバシロチョウ(北海道)」「ウスバキチョウ(大雪山)」の3種類がいる。 全身黄色の毛で覆われ、翅は半透明な黄色で、後翅に鮮やかな赤色斑紋があるのが特徴。 成虫は6月下旬〜7月上旬に発生。 成虫になるまで2年かかる。(卵:約11ヶ月、幼虫:約3ヶ月、蛹:約10ヶ月) 日光の変化にかなり敏感で、晴れると飛び回り、太陽が雲に隠れると全く飛ばなくなる。 交尾した雄は、雌の腹部先端に硬い交尾板(受胎嚢)をつける。 これは雄が、交尾した雌が他の雄と交尾できないようにするために、自分の粘液で作った殻を雌の腹部先端につけるもので、ヒメウスバシロチョウやエゾヒメギフチョウも同様の習性がある。 幼虫の食草はコマクサ。 国の天然記念物で、生息地も特別天然記念物、国立公園の特別保護地区となっているので、採集はできない。 日光浴 撮影日:2010/6/25 撮影場所:上川町 撮影日:2022/7/7 撮影場所:上川町 幼虫 撮影日:2017/7/8 撮影場所:上川町 幼虫の食草である高山植物のコマクサ。 卵はコマクサ付近の石などに産み付けられる。 撮影日:2010/7/11 撮影場所:上川町 |