北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Limenitis populi jezoensis タテハチョウ科 イチモンジチョウ亜科 |
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<特徴・生態> 低山地〜山地に生息。(本州では亜高山帯に生息) 6月下旬〜7月に発生し、渓流沿いの林道で見かける。 大型のイチモンジチョウの仲間で、翅の表面は黒地に白色の斑紋が帯状に並び、後翅の外縁付近には橙色の帯がある。 翅の裏面は黄褐色で、表面同様に白色の斑紋が帯状に並ぶ。 雌は白帯が太く、大型となる。 敏捷に力強く飛翔する。 雄は暑い日の午前中に、吸水のため、しばしば地面に降りてくることがあるが、雌は食樹上の高い位置を飛び、滅多に降りてこない。 幼虫の食草は、ドロノキ、ヤマナラシ。 写真の個体は、渓流付近の湿った地面に、吸水のためやって来る個体を待ち伏せして撮影した。 決して派手な蝶ではないが、落ち着いた色彩が逆に魅力的に感じた。 層雲峡(上川町)付近の林道では黒化型が発生することで知られ、マニアの垂涎の的となっており、シーズンになると、道内外から採集者が多数集まる。 ただ、トラップ(リンゴトラップ)の放置など一部の採集者のマナーの悪さと自己中心的な行為が目立つのが気になるところ。 黒色型は黒化具合でG1〜G5のグレードに分かれており、G5が最も黒く珍しく貴重とされている。 吸水する♂ 吸水している姿は堂々としており、近づいても逃げなかったため十分に接写もできた。 |
雄(札幌産)の表面 |
雄(札幌産)の裏面 |
♀ 撮影日:2010/7/26 撮影場所:上川町 |
♀ 撮影日:2010/7/26 撮影場所:上川町 |