北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Leptidea morsei シロチョウ科 |
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<特徴・生態> 平地〜低山地に生息。 クサフジなどが生える日当たりの良い草原で見られ、日本では北海道のみに分布する。 モンシロチョウに似るがやや小型で、翅は細長く、飛び方は緩やかで弱々しい。 翅の地色は白色で、前翅先端付近に黒色の斑紋がある。 黒斑紋は雄では大きく、雌は小さくやや不明瞭。 近似種のヒメシロチョウより前翅先端が丸みを帯びていることで区別できる。 成虫に年に2回発生し、春型と夏型がある。 幼虫の食草は、クサフジなどのマメ科。 よく飛び回る蝶で、吸蜜のために訪花するが長く静止しないので、撮影には苦労した。 わたしの知っている何ヶ所の発生地では、どの場所も個体数は普通に確認できたが、個体数の割りに生息地の範囲が狭く感じた。 開発などで、徐々にクサフジの生える草原が失われてきているのだろう。 また、ある低山地で木材を伐採した跡地にクサフジが生え、本種が新たに発生していたという嬉しい発見もあった。 ひらひらと飛ぶ夏型♀ 撮影日:2010/7/19 撮影場所:札幌市 |
夏型♂ |
夏型♀ |
春型♀裏面 |
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春型の後翅裏面には2本の横縞があるが、夏型は不明瞭となる。 |