北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Oeneis melissa daisetsuzana タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科 |
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<特徴・生態> 大雪山と日高山脈北部の高山帯に生息する高山蝶。 体色は全体的に褐色で地味。 翅の表側は淡褐色。 前翅裏は淡褐色で、後翅裏は暗褐色の斑紋があり付近の岩と同系色をしている。 成虫は6月下旬〜7月に発生する。 日光の変化にかなり敏感で、晴れると飛び回り、太陽が雲に隠れると全く飛ばなくなる。 風を避けるため翅を倒す習性がある。 幼虫の食草は、ダイセツイワスゲやミヤマクロスゲなどで、3年目に蛹化して成虫になる。 国の天然記念物で、生息地も特別天然記念物、国立公園の特別保護地区となっているので、採集はできない。 撮影場所では個体数も多く、晴れれば飛んでいる姿をよく見かけるため、他の高山蝶より撮影は楽であった。 ただ縄張りに侵入する蝶を追い払うので、他の蝶を撮影する時には厄介な存在となった。 写真上は、エゾノマルバシモツケで吸蜜している本種で、個体数の多い割りに訪花する個体がいなかった。 岩場に止まると探すのに苦労するが、草の上だと確認しやすい。 撮影日:2010/6/25 撮影場所:上川町 縄張りがあり、侵入してきた個体(他の蝶も含む)を追い払っていた。 写真は、争った後、岩に止まって膠着状態の2個体。(雌雄で求愛の可能性もあり) 撮影日:2010/7/11 撮影場所:上川町 止まっている時は、常に翅を閉じた状態なので、翅の表側を見るのは難しい。 撮影日:2010/7/11 撮影場所:上川町 撮影日:2010/7/11 撮影場所:上川町 翅を倒して強風を避ける。 撮影日:2010/6/25 撮影場所:上川町 |