北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Aglia japonica japonica ヤママユガ科 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<特徴・生態> 山地に生息。 北海道に分布する個体は、北海道亜種Aglia japonica japonica とされる。 春(5月下旬〜6月中旬)に発生する。 大型種が多いヤママユガ科の中では小型。 翅の色は黄褐色で、大きな丸い青灰色の斑紋が4つあるのが特徴で和名の由来となっている。 この斑紋は、光の角度によっては青色に美しく輝く。 灯火にもよく集まるが、ほとんどが雄で、雌は少ない。 幼虫はミズナラなどのブナ科、カバノキ科の葉を食べる。 本州以南には亜種Aglia japonica microtau が分布する。 北海道亜種は本州以南亜種よりやや小型。 鱗翅目は研究が進んでいるのか北海道に分布する個体を亜種として分類していることが多い。 エゾヨツメ北海道亜種♂ |
後翅の裏面は、斑紋が目立たない。 |
ヤママユガ科では珍しく翅を閉じて止まることが多い。 |
体の割りに頭部は小さい。 |
胸部は長毛で覆われているが、この毛は簡単に抜け落ちる。 |
若齢幼虫(おそらく3齢) 前胸前縁と中胸に1対、第8腹節背面に1本の長い突起がある。 撮影日:2010/8/6 撮影場所:千歳市 |
終齢幼虫 撮影日:2010/8/6 撮影場所:千歳市 |
繭 繭は地面の落ち葉を集めて囲むように作成する。 糸は硬くて丈夫。 |
蛹 |
蛹正面 |