北海道生物図鑑
管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。


シロチョウ科
おなじみの白いチョウ


オオモンシロチョウ
Pieris brassicae
シロチョウ科
開張:52〜60mm 撮影日:06/5/25
撮影場所:札幌市
分布:北海道・本州(青森県)・対馬
平地〜低山地に生息。
もともと日本には生息していなかったが、1995年に北海道共和町などで初めて採集されて以来、急速に生息範囲を広げ、現在は北海道のほぼ全域に分布している。
人為的ではなく、ロシア沿海州から直接飛来したという説が有力。

幼虫の食草はモンシロチョウと同じアブラナ科で、モンシロチョウは卵を1個ずつ産み付けるのに対し、オオモンシロチョウは、多数の卵をまとめて産み付けるので、モンシロチョウは生存競争に不利。
そのため在来種のモンシロチョウは減少している。

<モンシロチョウとオオモンシロチョウの違い>
オオモンシロチョウはモンシロチョウより大型で、前翅先端部の黒色部が弓なりに長く続くが、モンシロチョウは先端部は黒色だが弓なりに伸びない。
 オオモンシロチョウ
 モンシロチョウ


写真左:♂ 写真右:♀


オオモンシロチョウの幼虫は青緑色で多少の大小の黒紋を持ち、背中と体側部の気門線には黄色の帯を持つ。


inserted by FC2 system