北海道生物図鑑 管理人が自然探索の際に出会った北海道の生き物の生態写真を図鑑的な写真集としてまとめております。 |
Parantica sita タテハチョウ科 マダラチョウ亜科 |
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<特徴・生態> 長距離移動(渡り)する大型のチョウ。 翅の模様は鮮明で、翅脈部分は前翅は黒色、後翅は茶褐色。 翅室部分は青白い斑紋があり、斑紋部分は半透明で鱗粉が少ない。 和名にある「浅葱(アサギ)」とは青緑色の古称で、この斑紋の色に由来する。 胴体もまだら模様になっている。 雄は、後翅の外縁尾部付近に黒色斑(性票)があり、前翅の前縁部のくぼみが強い。 北海道には本州以南から台風などの強い南風に乗って飛来する迷チョウ。 北海道では冬を越せず、繁殖はできない。 幼虫の食草はガガイモ科のキジョラン、イケマ、オオカモメヅル、サクラランなど。 写真の個体は雄で、北海道までの長距離を飛行して来たにもかかわらず、翅は少しも欠けておらず優雅に飛んでいた。 |