ガロアムシについて 分布 生息環境 生態(生活史) 生態(産卵〜孵化)
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ガロアムシの謎

<希少な雄>
ガロアムシの雄は、単為生殖するナナフシの雄のように極めて稀という程ではないが、雌に比べて個体数が少ない。
北海道産ガロアムシも同様で、個人的に調査した結果、雌雄の比は平均で約4:1となったが、一部雄を異常に多く確認した産地があったため、それを例外として除外すると10:1くらいとなる。
(今後変動する可能性あり)

アンバランスな雌雄比だと、多くの雌が交尾の機会がないため、繁殖で個体数が維持されているのか不思議になる。
雄が少ない理由はあるはずだが、今のところ判明していない。

個人的な仮説
 @:成虫の寿命が長いため、雄が複数の雌との交尾が可能。(多数交尾説)
 A:幼虫が成虫になるまでの生存率が高く、僅かな交尾済み雌の産卵数で個体数が維持できるため、雄は少数で問題ない。
 B:雄は雌を探すため別の生息地へ移動し、広く散在する。(移動散在説)
 C:雌とは異なる環境に多い。(別環境生息説)
 ※ 単為生殖も考えられたが、未交尾個体の卵は孵化しない。


♂むかわ町産

♂平取町産



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