ガロアムシについて 分布 生息環境 生態(生活史) 生態(産卵〜孵化)
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北海道産ガロアムシの分布
<北海道産ガロアムシ分布図>
※ 地図は国土地理院HPから地図を加工して作成

※ 赤丸印は管理人が生息を確認した地域

現在エゾガロアムシの分布は「日高山脈」「石狩山地(大雪山)」「夕張山地(幌内山地を含む)」「北見山地」「天塩山地」で、北海道中央部の山地を南北にかけて分布している。
※ 幌内山地:石狩川と空知川に挟まれた芦別周辺の山地で一般的に夕張山地に含まれる。

石狩低地帯(札幌〜苫小牧にかけての平地)以西(以南)には今のところ生息の確認情報はなく、石狩低地帯が分布拡大の障害になっていると思われる。

北見山地は中頓別町まで確認しており、北見山地ほぼ全域に分布している。
天塩山地も一部だが生息を確認した。(2014年7月管理人確認)
増毛山地、阿寒〜知床山地は数回調査しているが今のところ見つかっていない。
利尻・礼文などの離島にも分布している可能性があるが未調査。

T. Uchifune and R. Machida (2013)の研究で、日本のガロアムシは北海道系統、本州系統、四国系統の3系統に分かれ、北海道系統であるエゾガロアムシは、ロシア・北アメリカの系統に属しているという事が明らかになった。
これはアジア大陸から日本の分断パターンと一致しているらしく、エゾガロアムシの祖先が北方経由で大陸から渡ってきたと推測できる。
中濱直之、山崎健史、中野隆文、駒澤正樹(2022)の研究で、北海道産ガロアムシは他の日本産ガロアムシとの遺伝的・形態の違いから新属Arctigalloisiana属に含め、更に2種を新種(夕張山地産をオナガエゾガロアムシ・日高山脈産をオオエゾガロアムシ)として記載しました。

確認記録(夕張山地・日高山脈・石狩山地以外)
2015/9/30 音威子府村物満内(標高50m) 天塩山地 管理人が確認・採集
2014/7/8 幌加内町母子里(標高350m) 天塩山地 管理人が確認・採集
2013/8/31 中頓別町兵安(標高150m) 北見山地 管理人が確認
2012/9/20 芦別市幌内(標高140m) 幌内山地 管理人が確認・採集
2012/8/19 雄武町美深峠(標高270m) 北見山地 管理人が確認・採集
2012/8/19 枝幸町風烈布(標高260m) 北見山地 管理人が確認・採集
2012/7/27 士別市朝日町岩尾内上紋峠(標高500m) 北見山地 管理人が確認・採集
2012/7/27 士別市朝日町茂志利天塩岳西側(標高600m) 北見山地 管理人が確認・採集



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